「過度の気遣い、度を超えた気遣い」〜ミスティーク（神秘性）〜
皆さん、おはようございます。とらです。
今日は、
「過度の気遣い、度を超えた気遣い」について話をしたいと思います。
この記事の目次
とらの「度を超えた気遣い」エピソード
私はサラリーマン時代に、
結構体育会系な雰囲気の仕事をしていた時、
ある先輩の、ご飯を買いに行ってあげることがよくありました。
その先輩とは、その時あまり上手くいっていなくて、何かにつけては、
「お前使えねえなぁ。」
「気が利かねえなぁ。」
といったことを私が言われていて、
結構ダメな部分をガンガンガンガン指摘されていたので、
「あの先輩苦手だなあ」というふうに思っていました。
それで何度も、その先輩の食事を買いに行ったことがあったんですけど、
「おーありがとなー。」くらいの感じで
なんなら、「買いに行ったもんがちげーじゃねーかよ。」
と文句を言われたりもしました。
そういうことがあったので、
「なんかこの人のために、ご飯なんて買いに行きたくないなぁ」
なんて正直思ってたんです。
でもそういう先輩後輩関係がしばらく続いたある日、
いつものように、先輩の食事を買いに行ってあげる機会があってですね、
その時の印象的なエピソードを話します。
おでんの７０円セールを求めて
いつのように、先輩の食事を買いに行く機会があったんですけど、
そしたら先輩に、
ってボソッと言われたんですよ。
そしたら私はそこで、
それ以上先輩に根掘り葉掘り聞くわけではなく、「あー分かりましたー。」と言って、先輩の前から去ったんですよね。
そして何をしたかというと、
まず速攻で近所のコンビニのサイトをググって、おでんのセールをやってるか調べる。
↓
店舗ごとのキャンペーンとかがあるので、なかなか上手く調べることが出来ない。
↓
グーグルマップで出てきた近所のコンビニに、鬼のように、片っ端から電話をかける。
ということをしたわけです。
私コンビニにあまり電話かけたことないんですけど、直接電話して、
「おでんの７０円セールやってますか？」という質問をしたんです。笑
そしたら、最初の１、２店目くらいで
７０円セールをやっているお店を見つけまして。
普通はコンビニに電話することもまずしないですし、
そこでセールの情報を仕入れたら、
「７０円セールやってましたよ」って先輩に言って終わりじゃないですか。
でも、
私の度を過ぎた気遣いっていうのは、そこでとどまらなかったんです。
「度を超えた気遣い」は、人間関係をも変えてくれる
私はさらに、電話口で「何のネタがあるんですか？」
って、おそらくアルバイトであろう店員さんに聞いたんですよ。
そうしたら店員さんは「えっ、結構何でもありますよ。」
って当然、ざっくり言うじゃないですか。
でも、「結構何でもありますよ」じゃ困るので、
「今おでんの鍋に入っている具材を、一個ずつ具体的に教えてください！」って言ったんですよね。
こんな問い合わせしてくる客、気持ち悪いですよね。笑
店員さんにも、気持ち悪い奴だと思われたと思うんですけど。
その店員さんも仕方ないから、けげんそうな感じで、
「卵、こんにゃく、はんぺん、・・・」
といった感じで一個一個答えてくれたんです。
それを私は、
「メモ帳にメモして、メニュー表みたいなものを作って、その先輩に見せる」ということをしたんですよ。
そしたら、その先輩が、もうすごいでかい声で、
「お前できるなぁ！！！」みたいな感じに言ってくれたんです。
そこから、私その先輩とすごい仲良くなったんですよね。
これは、私の人生の中でも、
かなり財産になっています。
その一件までは、本当に苦手だった先輩が、
すごい「私の応援をしてくれる人」に変わった瞬間で、
すごいなんか面白いなーって思ったんですよね。
この１回の出来事をきっかけに、こうして、
人間関係が変わって、お互いの気持ちも変わりました。
やっぱり、今思えば、
自分のアプローチが変われば、相手も変わるんだな。ということを体感した瞬間でもありますし、すごい面白いなって思ったんですよね。
ザ・リッツ・カールトンの気遣い「ミスティーク（神秘性）」
その当時は知らなかったんですけど、
後日、その「自分のアプローチが変われば、相手も変わる」
ということの根拠を知りました。
「ザ・リッツ・カールトン」のおもてなしの本があるんですけど、その中に、
「ミスティーク（神秘性）」というものがありました。
リッツ・カールトンって、超高級ホテルですけど、
そのリッツ・カールトンの教育だとか、方針で、
お客さんからいろんな情報を仕入れたら、
それを即みんなで共有して、
その話題をお客さんが気付いていない段階でする。
というものがあるんです。
例えば、
店員さん「リッツ・カールトンどういうきっかけで知ってくれたんですか？」
お客さん「ゴルフ仲間の誰誰さんから紹介されてさー」
みたいな会話があると、リッツ・カールトンって、
店員さんの中で、その情報が共有されるんです。
そうすると、次にそのお客さんと接触したスタッフさんが、
「ゴルフどこに行かれるんですか？」
とかいきなり、唐突に聞くわけです。
そうすると、「何で俺がゴルフやるって知ってんだろう？」
とか、そういうふうに思うわけですよね。
びっくりしますよね！
「想像を超えたサービス」ということなんです。
リッツ・カールトンって、そういうことがいっぱいあるらしくて、
・いきなり花束を渡されたと思ったら何かの記念日だった。
・初めて行ったホテルなのに、そんなこと知りもしないだろうと
思ってるような情報をボーンとサービスされた。
・自分の好きな水だとかが置いてあった。
そういう、びっくりさせるような「度を超えたサービス」があるらしいです。
そういうのを、「ミスティーク（神秘性）」と言って、
「相手の心をグッと掴む」という原理になってるらしいですよ。
まとめ
だから、まさに私が先輩にした「度を超えた気遣い」というのが、
そのリッツ・カールトンでいうところの「ミスティーク（神秘性）」
だったのかな、というふうに思っています。
これは本当に、今、
私の人生の中でも、財産になっています。人を変えるには自分のアクションを変える、変えなきゃいけない。
普通のアプローチではなく、度を超えたアプローチをしてみる。
ということが大事なんだな、と学んだところであります。
それにはやっぱり、「原理原則」があるんだな
というふうに思いますね。
その時は何気なくやってましたけど、
やっぱり、人の心が動くべくして動いていた。ということを、後から勉強して分かりました。
今回は以上です。
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